記事: 『コーヒーカップを作る』2
『コーヒーカップを作る』2
カップでコーヒーの味わいが変わる。
自分でも最初は信じられなかったのですが、
カップの形状の違いで、口の中のコーヒーの広がり方が変わり
味わいの「感じ方」にわずかな差が出るのです。
では
何を美味しいと感じるか
好みは人それぞれ。
全くそのとおりで、その一言で片付いてしまうのですが
でも、スタッフと一緒に飲み比べても美味しいと感じるカップがほぼ一致するのです。
これはやはり人が(日本人が)「美味しい」と感じる味わいに一定の傾向があるのだろう、と考えました。
オリジナルカップ製作のコンセプトは
「口腔内のコーヒーの広がり方を、カップの形状でコントロールする」
味わいを構成する要素(質感、酸質、甘さなど)の感じ方の強弱を想定通りに導くことができれば大成功。
だから今回はカップの形状が最重要。
同一形状のカップを複数作るとなると型から作らないと。
作陶素人の案に、試作から付き合ってくれる製陶所はあるのだろうか。
試作しても、それが美味しく感じるカップになるとは限らない。
お金も時間もかかるよなぁ。。。
やっぱり現実的じゃない。
やめようか。
日々の忙しさもあり
忘れては思い出しを繰り返し
やる!
と決心するまで、数ヶ月経過していました。
つづく